陥没乳頭(かんぼつにゅうとう)についてお伝えします。
陥没乳頭は乳輪の中に乳頭が入り込んだ状態を言います。
陥没乳頭は女性でも男性でもあり得ますが、特に女性の場合は授乳機能に影響がでることがあるため、治療の対象とされます。
陥没乳頭はほとんどの場合、先天的な要因(生まれ持った個性)で発症します。
ごくまれに乳がんや乳腺炎の影響で起こることもあります。
陥没乳頭は見た目の問題と機能的な問題があります。
機能的な問題は授乳がしづらいということと、乳腺炎を引き起こすことがあるという問題があります。
乳輪・乳頭付近の刺激によって乳頭が出てくる場合は症状として軽度です。
その場合にはニップレットと言われる陰圧によって引き出す医療器具の装着を試みることがあります。
(手術ではない方法を保存的治療といいます。)
それでも乳頭が出てこない場合や、そもそも症状が強い場合には手術を検討することになります。
当院の治療は手術のみ行っております。
指導を含めて保存的治療は行っておりません。
陥没乳頭は一部の方には保険適応になります。
これから授乳の可能性があり、機能の改善目的の場合は保険で治療を受けることができます。
見た目の改善目的のためには保険適応にならないとされています。
当院では保険がききません。
したがって、できるだけ保険がきく医療機関での施術をお勧めします。
乳頭が乳輪に完全に入り込んだ状態でした。
陥没乳頭形成術によって乳頭を通常の状態にしました。
施術名:陥没乳頭形成術
副作用・リスク:
再陥没、形の不整、左右差、感染、傷跡の白抜け・盛り上がり、乳管の閉塞、血行不良による壊死など
費用:35.2万円~52.8万円(税込み)
陥没乳頭の手術方法は大きく分けて二つあります。
一つは乳頭の付け根の皮膚の小さな切開部分から乳頭を中に引き込む繊維を剥離(はくり)し、糸を数か所にかけて、陥没を改善します。小さな傷ですみます。
もう一つは、乳頭を切開して乳頭を中に引きこむ繊維を剥離し、再陥没しないように組織を縫合する方法です。乳頭を半分に切開しているため、一つになるように縫合します。
陥没乳頭形成術の特徴として後戻りしやすいという課題があります。
乳頭を引き込もうとする組織が強く、後戻りがあり得ます。
それを克服するために様々な術式や工夫がされています。
術後に再度陥没してしまわないように糸で乳頭を吊り上げ固定することがあります。
術後はおおむね10日から2週間くらいで抜糸をすることになります。
状態によっては数日間、シャワーで濡らせないことがあります。
乳管をできるだけ温存した方法を行っても閉塞してしまう可能性。
陥没乳頭の状態によっては温存が不可能なこともあります。
乳頭の手術は血行を保てるように細心の注意を払いながら手術を行います。
しかしながら、予想外の血行不良などが起きることがあり得るかも知れません。
部分的な血行不良の場合は経過をみることで落ち着いてきますが、血行不良が強い場合には乳頭の壊死による喪失の可能性があります。
陥没乳頭はいわゆる通常の形をした乳頭が潜り込んでいる場合と、乳頭自体の形がいびつでありながら潜り込んでいる場合があります。乳頭の形がいびつな場合、陥没を改善できたとしてもいびつさが残ることはよくあります。
比較的多いパターンは、乳頭の先端がくぼんでいるタイプ、もう一つは乳頭のまわりにもう一つの盛り上がりがあり、鏡もちのような形になるタイプです。
これらの見た目を改善することは難しいことが多く、そのため当院ではできるだけ保険診療をお勧めしております。
陥没乳頭は片側または両側にでますが、多くの場合、大きさや形に左右差が残ります。
むしろ全く同じようになるのはまれです。
陥没乳頭形成術は後戻りがあり得る手術です。元に戻ってしまう状態を再陥没と言います。再陥没を起こさないために様々な工夫がなされますが、それでも症状が比較的強い場合には戻りやすいと言えます。
乳頭およびその周辺に傷跡ができます。場合によっては白っぽくなる、盛り上がりができるなどがあり得ます。
価格は全て税込み価格で表示しています。
陥没乳頭の形成術(片胸・両胸含む) | |
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価格 | ¥352,000~¥528,000 |
症状の程度によって見積もりが必要になります。 |
乳頭縮小術をお受けになられた方の症例紹介やインタビューを掲載しております。
参考にされてください。
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