女性器のお悩みの中で最も多いご相談は小陰唇(しょういんしん)に関することです。
小陰唇とは女性器に特徴的な左右にあるヒダのことです。
ここでは婦人科領域の形成外科手術の一つである小陰唇縮小術(小陰唇形成)にお伝えいたします。
小陰唇は図で示す通り外陰部の左右に存在する小さなヒダになります。
形成外科手術書 改訂第4版(南江堂)によると
『文献的に日本人の
とあるが個人差が大きい。』
との記載があります。
小陰唇は通常時、左右のヒダが閉じてくっついています。
小陰唇は外界からの異物の侵入を防ぐ機能があると言われています。
大きさには個人差がありますが、機能的な役割で大きさが決まるというよりは生まれ持った個性として決まっていると考えられます。
「小陰唇が普通の人より大きいことがコンプレックスです。」といったご相談を受けます。
何かをきっかけに気になる方も珍しくありませんが、「立った状態でもはみ出ている」「自転車にのると痛い」など様々なシーンで困っていることがあります。
小陰唇を小さくする方法(小陰唇縮小術)は基本的に外科的な切除による方法になります。
単純に表現すると余分な部分を切り取ってその断端を縫い合わせます。
小陰唇の縮小術または形成術の適応は以下のような項目があります。
小陰唇縮小術は局所麻酔で可能な治療になります。
できるだけリラックスした状態で治療をお受けになりたい場合には静脈麻酔による鎮静を併用することが可能です。
手術直後は創部に糸がついた状態でガーゼによる圧迫をしています。
トイレなどは手術後から可能です。
手術後数日は小陰唇が腫れている状態となります。
椅子に座るなども手術後から可能ですがあまり強い刺激は与えない方がよいです。
局所麻酔が手術後1~2時間程度で切れてきます。切れてくるとジンジンした痛みが出てきますが、のたうち回るような痛みではないようです。
創部を含めたシャワー浴は原則翌日から可能ですが出血の収まりが悪い場合には延期が必要なこともあります。
抜糸を約2週間後に行います。
「小陰唇縮小術の傷跡はどうですか?」という質問を受けることがあります。
多くの場合はほとんど分からないくらい綺麗になるといえますが、ときどき糸の縫い目がわずかに見えることもあります。
多くの方は抜糸後から1か月程度でも大体綺麗な傷跡になっていますが、本当の意味で傷跡がなじむのには半年程度かかると思われます。
手術後に抜糸の必要がないようにするために吸収糸を使って手術を行うことが可能です。
吸収糸は体に吸収されるというよりはやがて脱落すると言った方が正確です。
ただし、吸収糸の自然脱落では1ヶ月ほどかかることも珍しくありません。
1ヶ月ほど糸がついた状態であると傷跡が後々目立つことがありますので、できれば抜糸をした方が傷痕は綺麗になります。
吸収糸でも抜糸は可能ですが、抜糸を初めから行う予定であればより刺激の少ないナイロン糸を使用した方が傷痕に対しては無難です。
小陰唇の大小に関わらず左右で大きさや形、厚みが違うことはよくあります。
また、小陰唇の位置が右と左で前後にずれて存在していることもあります。
小陰唇の位置自体を変えることは出来ないため、できるだけ左右を整えるようにデザインを行いますが、厚みに関しては限界があります。
例えば、右側はとても薄い小陰唇であるにもかかわらず左側はとても厚みがあったりします。
切除をする際に厚みを減らすようなデザインを行いますが、小陰唇の付け根部分の厚みを減らすことはなかなか困難です。
長さを調整することよりも厚みを調整することの方が難しいと言えます。
小陰唇縮小術の手術後間もない時期に最も気になる合併症は血腫(血液の溜まり)が出来てしまうことです。小陰唇は柔らかい組織で圧迫が難しい場所になります。
特に術後2日間は慎重に経過を診る必要があります。
軽い内出血程度は全く問題ありませんが、卵大程度に大きく膨らむことがあれば、血液の塊を取り去る処置が別途必要になる可能性があります。
外科手術全般に言えることですが、細菌感染が起きる可能性がゼロではありません。
万が一、起きた場合には抗生剤投与の継続や排膿処置などが必要になる可能性があります。
手術後間もない時期に縫合部に引っ張られるなどの力が加わると縫合部分の糸が外れてしまう可能性があります。
少しであれば以外に綺麗に治りますが、大きく開いてしまった場合には再縫合が必要になる可能性があります。
先ほども述べましたが、小陰唇は大きさのみならず左右で厚みや高さの位置などが違うことが頻繁にあります。
そのような場合にはできるだけ左右を合わせるようにデザインしますが、完全に左右対称にならないこともあります。
通常気になることはまずないと思われますが、小陰唇の縫合部分の感覚が鈍くなる可能性があります。
一般的には数か月の単位で感覚は回復してくるものですが完全に回復しない可能性もゼロではありません。
ここではよくあるご質問をご紹介します。
小陰唇をかなり小さくしたい方がいらっしゃいます。
完全に無くしたいという方もいらっしゃいますが、尿線の乱れなどの可能性もありますので、通常は一般的な大きさ程度を目指すことをご提案します。
ただし、できる範囲で希望の大きさに近づけることが可能です。
下着からはみ出るほど明らかに大きい方もいらっしゃいます。
少々大きく感じる程度は大抵の場合「普通の大きさ」の範疇に入ります。
また、立った状態で股から少し小陰唇がはみ出ていることは珍しくありません。
あとは気になるかどうかで治療を受けるかどうかを決めるということになります。
「他人から指摘された」ということだけで必ずしも普通ではないということではありません。
価格は全て税込み価格で表示しています。
小陰唇縮小 | |
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通常価格 | ¥264,000 |
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通常価格 | ¥220,000 |
小陰唇縮小術と同時 | ¥110,000 |
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小陰唇縮小術と同時 | ¥110,000 |
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