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女性化乳房症は何科を受診すればよい?

ご自身が女性化乳房症かもと思われたときにどこを受診すればよいか迷いますね。

今回は男性で胸が大きくなった場合や胸にしこりができた場合に何科を受診すればよいかというお話をします。

受診をする際に、受診をしたい理由や状況によって受診するべき科が少しずつ変わりますので、その辺を含めてお伝えします。

受診が必要かどうか

男性で胸にしこりができた場合、生理的に起こる一時的な乳腺の肥大の可能性があります。
思春期の頃であれば一時的な可能性が高いため、1~2年程度は様子をみてもよいでしょう。
自然に治ることがあります。

胸のしこりが気になって受診したい場合

ほかに病気がなく胸にしこりがあることに気づいて病気かもしれないと不安がある場合は、乳腺外科、乳腺科を受診しましょう。

主に癌でないかどうかという視点で診察をしていただけると思います。

必要があれば検査も行ってもらえます。

場合によっては内科を紹介されるかもしれません。

また、たとえば肝硬変など内科的な病気がある場合や何かしら薬剤を内服されている場合には主治医の先生に尋ねましょう。

内科的疾患や薬剤によって乳腺が大きくなることがあるからです。

結果的に経過をみましょうということになることは多々あります。

 

胸の大きさが見た目で気になる場合

特に健康に問題がなく、胸が出ていることが気になる場合には、女性化乳房症の治療を行っている形成外科を受診するか、美容外科を受診するとよいでしょう。

病気でなければ特に胸の治療を望んでいないという場合は、形成外科よりは乳腺外科の方がよいでしょう。

形成外科では手術を前提に診察をすることが一般的であり、また、女性化乳房症の手術適応として他の科から紹介されることもあります。

形成外科では乳腺の肥大に対する手術は行っていても皮下脂肪による胸の大きさには対応しないことが多いです。

そのため子供のころに太っていた、今までに痩せたり太ったりを繰り返した、今とても太っているなどで胸が大きい場合には美容外科を受診する方がよいでしょう。

美容外科は主に見た目の治療を行う科となりますが、術前採血によるある程度のスクリーニングや、手術後の摘出乳腺の病理検査などを行うことがあります。

もし、そこで疾患が見つかった場合には適切な科に紹介をすることとなりますが、あらゆる原因を検索できるわけではありません。

例えば肺がんによる女性化乳房症などその原因(肺がん)を見つけることは難しいです。

女性化乳房症と言われた場合

たとえば乳腺科を受診して「これは癌ではありません。女性化乳房症でしょう」と言われた場合、その女性化乳房症を治したいかどうかでその先に受診をするかどうかを決める必要があります。

女性化乳房症と言われてその胸を治したい場合、あるいは胸の痛みで困っている場合には乳腺の摘出を検討することになります。

この場合は女性化乳房症の治療をおこなっている形成外科または美容外科を受診されるとよいでしょう。

手術の適応があればその提案があります。

そのほか

女性化乳房症は精巣腫瘍でも起こることがあります。

精巣に異常があれば泌尿器科ということになりますが、通常は極めてまれです。

まとめ

女性化乳房症になったときにどこの科を受診するとよいかについていくつかのパターンに分けてお伝えしました。

乳腺科、内科、形成外科、美容外科などが関係してきます。

参考にされてください。

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