以下の症例は削皮術によるタトゥー除去のご紹介です。
副作用・リスク:赤み、肥厚性瘢痕、かゆみ、ツッパリ感、感染、色の残存など
費用:33万円~220万円(税込み)
傷跡のもり上がりに対し、ステロイド注射を4回施行しました。
一般的に広範囲の刺青を消すことはかなり大変な作業になります。そこで行うのが剥削(はくさく)術または削皮(さくひ)術という手術になります。
大きな刺青はレーザー照射でもやはり模様が見えたり、単純切除でも縫いよせることができないなどの壁があります。
剥削(削皮)術は色をはがし落として、皮膚が再生されるのを待つ治療になります。
というと非常に単純な手術のようですが実は大変奥の深い治療です。
皮膚をどの深さまで落とすと早く皮膚が再生され、どの深さまでおとすと皮膚の再生が遅くキズあとが目立ちやすいかなどの知識と経験が必要になります。
深い熱傷(やけど)治療にともなう植皮術を行う場合に採皮という正常皮膚をとる作業(採皮)がありますが、その採皮部をいかに綺麗になるようにとるかという状況を形成外科診療で数多く経験します。それらの経験をもとに剥削(削皮)を行います。
使用する器具も専用のフリーハンドナイフを使い分けて行います。
剥削(削皮)術というと刺青のはいっている皮膚を完全にとってあとは待つだけの治療だといわれることがありますが、当院ではそのような治療は行っておりません。
最終的にはすりキズのようになることが理想的ですが、施術後数カ月は赤みがありますので1年くらいかけてゆっくり見た目が落ち着く治療になります。
また、場合によっては肥厚性瘢痕という盛り上がりができることもあります。
施術直後は皮膚表面がなくなった状態になります。
麻酔が切れると強いヒリヒリ感がでます。
軟膏を塗布したガーゼでタトゥーを除去した創部を覆います。
皮膚が覆うまで1週間から2週間程度かかります。
部分的には3週間程度かかることもあります。
皮膚が覆った後も赤みが続きます。
場合によっては肥厚性瘢痕という盛り上がりができることもあります。
削皮術はそれ単独手術でタトゥーの色がなくなることもありますが、あえて深い部分を残すこともあります。
残った色をレーザー照射で除去します。
削皮術はタトゥーをできるだけ早く消す目的で行いますが、完全に削り取ると傷の盛り上がりがかなり強くなるため、できるだけそうならない程度に色素のついた皮膚を除去します。
そのため削皮術単体では色素が残ることもあります。
削った皮膚が覆ったあともその部分は赤みが続きます。
赤みが落ち着くのは最低でも半年以降と考えておいた方がよいです。
場合によっては1年以上つづくこともあります。
削皮をした部分が過剰に盛り上がることがあります。
盛り上がりが落ち着くのに1年以上かかることもあれば、完全になくならないこともあります。
盛り上がりを抑える目的でステロイドの注射を注入することもあります。
また、削皮をした部分の外へも盛り上がりが広がるケロイドという状態になる可能性もあります。
皮膚が覆って間もないころにかゆみが出ます。
かゆみが強い場合には塗り薬や飲み薬を飲むこともあります。
長い方は数か月かゆみが続きます。
皮膚が覆うまでの間に感染が起きる可能性があります。
その場合は、抗生剤の継続投与を行うこともあります。
刺青削皮(剥削) | |
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価格 | ¥330,000~2,200,000 |
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