〒116-0013 東京都荒川区西日暮里2丁目27-3 ラ・プエンテ・アルタ2階
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男性で胸が大きい方(女性化乳房)の治療について

乳輪付近の膨らみの改善例

術前

術後1ヵ月

術前

術後1ヵ月

施術名:女性化乳房症手術
副作用・リスク:痛み、血腫、感染、左右差、硬さ、感覚の鈍さなど
費用:55万円(税込み) 静脈麻酔2.2万円(税込み)

脂肪による乳房の膨らみの改善

術前

術後3ヶ月

術前

術後3ヶ月

施術名:女性化乳房症手術
副作用・リスク:痛み、血腫、感染、左右差、硬さ、感覚の鈍さなど
費用:55万円(税込み) 静脈麻酔2.2万円(税込み)

痩せても残った胸の脂肪の改善例

術前

術後1ヵ月

術前

術後1ヵ月

施術名:女性化乳房症手術
副作用・リスク:痛み、血腫、感染、左右差、硬さ、感覚の鈍さなど
費用:55万円(税込み) 静脈麻酔2.2万円(税込み)

乳輪付近の膨らみの改善例

術前

術後3ヵ月

術前

術後3ヵ月

施術名:女性化乳房症手術
副作用・リスク:痛み、血腫、感染、左右差、硬さ、感覚の鈍さなど
費用:55万円(税込み) 静脈麻酔2.2万円(税込み)

右胸の乳腺肥大の改善例

術前

術後1ヶ月(右胸)

術前

術後1ヶ月(右胸)

施術名:女性化乳房症手術
副作用・リスク:痛み、血腫、感染、左右差、硬さ、感覚の鈍さなど
費用:片側44万円(税込み) 静脈麻酔2.2万円(税込み)

両胸の乳腺肥大の改善例

術前

術後1ヵ月

術前

術後1ヵ月

施術名:女性化乳房症手術
副作用・リスク:痛み、血腫、感染、左右差、硬さ、感覚の鈍さなど
費用:55万円(税込み) 静脈麻酔2.2万円(税込み)

痩せても減らない胸の出っ張りの改善例

術前

術後1ヵ月

術前

術後1ヵ月

術前

術後1ヵ月

施術名:女性化乳房症手術
副作用・リスク:痛み、血腫、感染、左右差、硬さ、感覚の鈍さなど
費用:55万円(税込み) 静脈麻酔2.2万円(税込み)

重症下垂女性化乳房症の改善例

術前

術後1ヶ月半

術前

術後1ヶ月半

施術名:女性化乳房症手術(右乳房切除+乳輪・乳頭移植、左乳腺切除+脂肪吸引)
副作用・リスク:痛み、血腫、感染、左右差、硬さ、感覚の鈍さなど
費用:132万円(税込み) 静脈麻酔2.2万円(税込み)

【通常症例】乳腺切除+脂肪吸引(またはそのどちらか)
通常価格(税込み) 両胸 ¥550,000
片胸 ¥440,000
当院では乳腺切除、脂肪吸引などの追加で別途費用が加算されることはありません。

「男なのに胸が大きく女性のよう」に見えてしまってコンプレックスになっている方はたくさんいます。

よくあるのはTシャツから胸や乳首が透けて悩んでいるなどです。

思春期のころから乳輪付近がポッコリ大きく成人になってもそもまま残っている場合や、以前に太っていた方などは痩せても乳輪付近の脂肪が残り、女性のように見えてしまうこともあります。

また、太っている場合には胸の大きさそのものが乳房のように見えることもあります。

思春期のときの一時的な胸の膨らみや原因のあるもの以外のものはほおっておいても改善は見られず、形態的な改善を希望する場合には手術による治療を検討する必要があります。

男性の胸の大きさ、形に対する悩みの深さ

症状の程度に関わらず、胸の形で悩まれている男性のコンプレックスは気にならない方には想像がつかないほど強いものです。

また、気にならない方からすれば大きさの程度によって「気になる程度」や「気にならない程度」という尺度で見がちですが、実際にには大きさの問題ではなく形の問題で悩まれていることが多くあります。

もちろん後述する真性女性化乳房の場合には女性の乳房とそっくりの形や大きさであることも少なくないため、誰から見ても気になる程度という症状もあります。

例えば当院で治療を希望された方の悩みの例を紹介しますと、

  • 夏になると友達とプールや海で遊びたいのに胸が気になって夏が来るのが憂鬱。しかも、Tシャツもやや大き目なものを着ないと胸が目立つのでとにかく夏はいいことがない。
  • 男性であるにも関わらず胸を気にしている自分がさらにいっそう嫌になる。
  • 男性にも女性にも自分の胸を見られることが嫌だ。
  • 妻より胸が大きくてお互い「気にならない」とかばいあっていることが嫌だ。
  • とにかく精神的苦痛から解放されたい。

など、気にならない方には想像できないような場面で人知れず悩まれていることも少なくありません。

女性化乳房(じょせいかにゅうぼう)とは

女性化乳房(gynecomastia)とは男性の乳腺組織の増殖により、乳房が肥大した状態と定義されます。

肥満の方に多くみられる皮下脂肪のボリュームによる見かけ上の乳房肥大は英語でlipomastiaと表現され、通常の女性化乳房との対比で偽性女性化乳房(pseudogynecomastia)と言われています。

医療機関による相談内容の違い 〔女性化乳房 vs 乳房肥大+その他〕

定義によると乳腺組織の増殖が女性化乳房であるということですが、実際に胸の大きさや形で悩まれていいる方は医学的な分類よりも「自分の胸の形」で悩まれていることが多いのも事実です。

病院では病気であるかどうかが大切ということになりますが、実際に悩まれている方は病気であるかどうかよりも形がコンプレックスであることが現状であるといえます。

つまり、多くの方が気にしていることは女性化乳房であるかどうかというよりは「乳房肥大(乳房が大きいこと)」であることや乳房肥大とはいえないまでの胸の形であることが多いのです。 

 

大学病院や総合病院の形成外科での診療をしていますと、明らかな女性化乳房や男性乳癌などの乳腺のしこりを気にされて受診される方が多いのですが、美容外科にご相談に来られる方は明らかな女性化乳房(真性女性化乳房)以外にもとても病気とは思えないけれど女性の胸のように見えて嫌だというご相談が多くなります。

胸の各名称(予備知識)

乳房(にゅうぼう):胸の膨らみのことを指します。

乳輪(にゅうりん):乳首を一周囲むように存在している茶色い皮膚の部分

乳頭(にゅうとう)(=乳首):女性であれば乳管の開口部があり、母乳がでてくる分部。胸の最前部に存在する突起部。男性には特に機能は存在しません。

ご相談に来られる症状について 〔意外に多い乳輪部分のみの膨らみ〕

女性化乳房の医学的な分類は後述しますが、実際に診察に来られる方々はいくつかのパターンがありますのでご紹介いたします。

①肥満にかかわるもの

「太っているあるいは以前に太っていて痩せたにも関わらず乳房付近が膨らみとして残っている」

という症状でこられるパターンです。

相撲取りを想像すれば容易に分かりますが、肥満体型であれば必然的に胸の脂肪も多く存在しそれが大きな乳房として見えてしまうものです。

また、以前に太っていて現在は痩せているにも関わらず乳房付近の脂肪だけが残り、通常の男性の胸のような形に戻らなかったということも非常に多くあります。

このような場合には過剰な脂肪を吸い出すことが前提として必要ですが、乳腺組織もそこそこ形に影響していそうな場合には乳腺も合わせて全切除または部分切除をすることがあります。

②乳腺組織の増殖

「10代以降くらいから両側または片側の胸が膨らみはじめ、女性的に見えるほど膨らんだ」

という症状でこられることがあります。

これはほとんどの場合に典型的な女性化乳房(=真性女性化乳房)です。

両側がほぼ左右対称に大きく膨らんでいることもあれば、片側のみが大きく膨らんで左右差があることも珍しくありません。

主には乳腺組織を切除する必要があります。この場合には疾患の一種という見方が強く、胸の外観も大切ですが、乳腺の分部切除よりは全切除を行うことが一般的です。

③乳輪部分のみの膨らみ

「思春期くらいに乳輪部分だけがぷっくり膨らんでそのまま小さくならない」

という症状で来られるパターンです。

思春期の時期に生理的に乳腺が大きくなることは多くの男性にみられる症状ですが、通常はやがてしぼんで小さくなります。

ところが一部の方はこの大きさがそのまま残ってしまうことがあります。

主には乳輪付近がぷっくりと膨らんで女性的に見えてしまうことがあります。

病気でもなく、胸が大きくもなく、痩せているのに乳輪付近だけ膨らんでいるこの症状は意外に多くご相談にこられます。

乳輪付近の膨らみは形で気にされている方がほとんどですので大学病院などではそのような悩みでの相談は少なく、美容外科に多く来られる傾向にあります。

主には乳腺の減量と周りの胸にかけてなだらかにするように皮下脂肪をならすようにして形を整えるようにします。

④乳頭が大きい

乳頭縮小術(乳首を小さく短くする)「乳房や乳輪は膨らんでいないけれども乳頭が大きくて女性のように見える」

という症状を気にされて来られるパターンです。

これは乳房の大きさではなく乳頭(=乳首)の大きさですので乳頭そのものを小さくすることを望まれてこられます。

乳頭を小さくするにはいくつかの方法がありますが、男性は授乳などの機能的なことを考える必要はなく、負担なく治療を行うことが可能です。

一般的には乳頭縮小術という治療になります。

⑤乳輪が大きい

「周りの男性に比べて乳輪が大きい」

という症状で来られるパターンです。

これは痩せている方と太っている方あるいは乳房が大きい方で分けて考えることができます。

痩せている方で乳輪が大きい場合には一回り乳輪を小さくする手術を行えば小さくなります。一般的に乳輪縮小術と言われる手術になります。

太っている方あるいは乳房が大きい方で乳輪が大きい場合には乳房を小さくすることを望まれていれば、まず乳房を小さくすることを優先されるとよいです。乳房を小さくするだけでも結果的に乳輪が小さくなることがあります。

ただし、乳房は小さくしたくないのだけれど乳輪は小さくしたいという場合には乳輪縮小術をおこなう必要があります。

乳輪付近の膨らみの改善 症例写真紹介 01

術前

術後1ヵ月

術前

術後1ヵ月

術前

術後1ヵ月

術前

術後1ヵ月

術前

術後1ヵ月

乳輪付近の膨らみを気にされて治療をお受けになられました。

10代のころに肥満傾向があり、20代になって痩せたにも関わらず乳輪付近の膨らみが残りコンプレックスがあったとのことでした。

診察上は乳輪付近の脂肪による膨らみとともに乳腺もやや発達した大きさでした。

乳腺組織の切除および周りの皮下脂肪との差を埋めるように形を整えるように脂肪吸引を併用しています。

施術名:女性化乳房症手術
副作用・リスク:痛み、血腫、感染、左右差、硬さ、感覚の鈍さなど
費用:55万円(税込み) 静脈麻酔2.2万円(税込み)

偽性女性化乳房症手術(両側) 症例写真紹介 02

サービス提供前

術後3ヶ月

サービス提供前

術後3ヶ月

サービス提供前

術後3ヶ月

サービス提供前

術後3ヶ月

サービス提供前

術後3ヶ月

以前に太っていたということでした。
いくぶん痩せたようでしたがやはり乳輪付近の膨らみが気になるとこのことで治療を希望されました。
触診上、乳腺もある程度の大きさがありましたので脂肪吸引およ乳腺切除を行わせていただきました。

施術名:女性化乳房症手術
副作用・リスク:痛み、血腫、感染、左右差、硬さ、感覚の鈍さなど
費用:55万円(税込み) 静脈麻酔2.2万円(税込み)

右真性女性化乳房症(軽度)手術 症例写真紹介 03

術前

術後1ヶ月(右胸)

術前

術後1ヶ月(右胸)

術前

術後1ヶ月(右胸)

右胸の膨らみを気にされてご相談に来られました。
筋肉トレーニングもされておりパッと見はよくわかりませんでしたが、よく見ると確かに右胸が膨らんでいる状態でした。
診察上、乳腺の肥大を認めたため、左胸に合わせる程度に脂肪吸引と乳腺の切除を行いました。
病理検査の結果、女性化乳房症でした。

施術名:女性化乳房症手術
副作用・リスク:痛み、血腫、感染、左右差、硬さ、感覚の鈍さなど
費用:片側44万円(税込み) 静脈麻酔2.2万円(税込み)

真性女性化乳房症(重症)手術 症例写真紹介 04

術前

術後1ヶ月半

術前

術後1ヶ月半

術前

術後1ヶ月半

術前

術後1ヶ月半

10年来の女性化乳房症の症例です。
ご本人様曰く、海外の育毛薬を内服していて大きくなったということでした。
地元の大学病院では治療の対象とならなかったとのことです。
右胸は特に下垂重症例です。
このような場合には「乳房切断術+乳輪・乳頭移植」を当院では同時に行います。
当院では女性化乳房症で様々な治療方法のノウハウがあります。
術後1ヶ月半では傷が赤いですが徐々に薄くなっていくと思われます。

施術名:女性化乳房症手術(右乳房切除+乳輪・乳頭移植、左乳腺切除+脂肪吸引)
副作用・リスク:痛み、血腫、感染、左右差、硬さ、感覚の鈍さなど
費用:132万円(税込み) 静脈麻酔2.2万円(税込み)

偽性女性化乳房症手術(両側) 症例写真紹介 05

術前

術後1ヶ月

術前

術後1ヶ月

術前

術後1ヶ月

偽性女性化乳房症手術(両側) 症例写真紹介 06

術前

術後3ヶ月

術前

術後3ヶ月

術前

術後3ヶ月

術前

術後3ヶ月

術前

術後3ヶ月

施術名:女性化乳房症手術
副作用・リスク:痛み、血腫、感染、左右差、硬さ、感覚の鈍さなど
費用:55万円(税込み) 静脈麻酔2.2万円(税込み)

真性女性化乳房症手術(両側) 症例写真紹介 07

術前

術後1ヶ月

術前

術後1ヶ月

術前

術後1ヶ月

術前

術後1ヶ月

術前

術後1ヶ月

術前

術後1ヶ月

施術名:女性化乳房症手術
副作用・リスク:痛み、血腫、感染、左右差、硬さ、感覚の鈍さなど
費用:55万円(税込み) 静脈麻酔2.2万円(税込み)

女性化乳房(乳房肥大)の分類と原因

女性化乳房の分類についてお伝えします。

ただし、これは疾患としての分類であり、見た目を分類したものではありません。

真性女性化乳房は女性ホルモン(エストロゲン)と男性ホルモン(アンドロゲン)の働きのアンバランスが、萎縮しているはずの男性の乳腺の増殖につながっていると考えられています。

偽性女性化乳房(ぎせいじょせいかにゅうぼう)

乳腺組織の増殖ではなく皮下脂肪のボリュームによって乳房が大きく肥大しているもの

肥満に伴うものや生理的な形態によってそのように見えている状態です。

真性女性化乳房(しんせいじょせいかにゅうぼう)

乳腺組織の増殖によって乳房が大きく肥大しているもの

乳腺の硬さを触れます。痛みを伴うことがあります。

真性女性化乳房症の原因
  • 生理的女性化乳房:年齢的な(新生児、思春期、老年期)ホルモンのアンバランスによる
  • 薬剤性:一部の高血圧の薬、利尿剤、結核の薬、脱毛症薬(AGA治療薬)など
  • 何らかの病気に伴って起こる:肝不全(肝硬変)や腎不全
  • 特発性(原因不明)

男性の胸の大きさ、形を整える治療(女性化乳房を含む)

乳腺のしこりによる女性化乳房あるいは胸の大きさを気にした場合には多くは生理的または原因不明であることがほとんどです。

思春期などで一時的に膨らんでいる場合には慌てずに様子を見ると自然に改善することもあります。

ごく一部の方に病気に伴うものや現在内服している薬の影響で出ている場合があります。

女性化乳房の治療を考えた場合には原因がありそうであればまずその原因を取り除くことが優先となります。

また、胸の大きさや形を気にされている男性の中で真性女性化乳房の割合はそれほど多くはありませんので

実際には形を整えることが治療の主体となってきます。

女性化乳房の手術療法は主に2種類あります。

一つは乳腺の切除、もう一つは脂肪吸引、またそれらの両方をおこなうことが基本となります。

症状が重症な場合または下垂している場合には乳頭切断術および乳輪・乳頭の移植術を行うこともありますが頻度は高くありません。

乳腺切除

肥大した乳腺組織をほぼ全部または一部切除します。

男性は授乳の機能などは関係ありませんので乳腺は切除してしまって問題ない組織です。

切除のアプローチはほとんどの場合、乳輪の辺縁に沿ったところに切開線をおいてそこから取り除くことになります。術後の傷跡が目立ちにくいことが理由になります。

その他のアプローチとしては乳房の辺縁(胸の外側)または腋窩(脇の下)からがありますが、あまり行われている施設は少ないようです。

脂肪吸引

皮下脂肪をなだらかに減量する目的で脂肪吸引を行います。

主には肥満など皮下脂肪のボリューム感による乳房の大きさに対して行いますが、乳腺を切除したときの部分的な陥没を和らげてなだらかに見せる目的で併用することもよくあります。

脂肪吸引は4mm前後の穴(片胸1から3か所)より脂肪を吸い出す治療になります。

吸引したいエリアに薄い麻酔を全体的に浸透させ、立体的に吸引することによって胸の形を整形します。

どちらの方法をするか、あるいは併用するかは症状次第ということになりますが、美容外科的にはどうすればよりよい形になるかということを考えながら選択する必要があります。

乳輪や乳頭も同時に小さくすることができますか?

後日行った方が安心です

乳輪や乳頭も同時に小さくすることができますか?という質問をときどき受けます。

技術的には可能ですが乳腺切除をおこなったときには乳輪、乳頭の血流が不安定になりますのでできれば後日行った方が安心です。

乳輪、乳頭の血行不良が起こった場合には最悪壊死してしまう可能性がります。

また、もともの症状が大きめな胸であればあるほど女性化乳房の治療後に乳輪、乳頭は縮小する傾向にありますので後日再評価をしてから治療を検討してもよいと思います。

女性化乳房(乳房肥大)の治療の麻酔について

症状が大きくなければ乳腺切除および脂肪吸引ともに局所麻酔でも治療は可能ですが、治療中の精神的な負担を考えると点滴による静脈麻酔を併用すると苦痛がなく治療できると思います。

また、麻酔方法に関係なく日帰りの治療となり、入院は必要ありません。

女性化乳房手術の術後経過

女性化乳房の術後は乳腺を切除した経過と脂肪吸引をした経過があります。

乳腺切除を行った場合には乳輪の辺縁の一部(主には円周の下半分くらい)に縫い目があります。

乳腺の切除範囲が大きい場合にはドレーン(血液が空洞にたまらないように外にだす管)という細い管を入れることがあります。

その場合には多くは術後1~3日後に取り除きます。

ドレーンが抜けたあとからはシャワー浴が可能となります。

脂肪吸引を行った場合には小さな吸引孔が存在しています。

両施術とも主な腫れが1週間程度あります。

また、内出血が出た場合には1~2週間程度赤紫から黄色の色が出ます。

術後約1週間のときに乳腺切除部分の縫合糸を抜糸します。

乳腺切除を行ったときには乳輪の部分的な血行不良がおこることがあり、一時的なびらんがおきることがあります。びらんはやがて皮膚が覆うと薄いカサブタとなって剥がれ落ちます。

主な腫れが引いた1週間くらいから胸の形の変化が分かると思いますが、わずかな浮腫みが完全にひいたり、きずの硬さが落ち着いてくるのに3ヶ月から6ヶ月くらいかかります。

女性化乳房手術後の痛みについて

乳腺切除、脂肪吸引ともに術後に痛みを伴います。

ずきずきした痛みが2~3日程度はあります。

特に脂肪吸引をした場合にはそのエリアの筋肉痛用の痛みが1週間程度あります。

痛みとの相談で仕事を考えた時には術後2~3日の休みが取れた方が楽だと思います。

激しい肉体的な仕事はできれば1週間程度は控えた方がよいです。

事務仕事であれば術後翌日からでも可能であるようです。

術後の圧迫について

よほど小さな乳腺切除をした場合以外は専用のサポーターで胸の圧迫を1週間程度行うことによって強い腫れや血腫(血液のたまり)を防ぐことを行います。

また、特に偽性女性化乳房の脂肪吸引を行った場合にはできるだけ皮膚のゆるみを出さないようにするために、できれば1週間以降(術後1~3ヶ月程度)も可能な範囲で圧迫を継続しておいた方がよりよい形になります。

病理検査

美容外科で行う女性化乳房(乳房肥大)の治療では、乳腺組織に悪性所見があるなどの異常は極めてまれです。

しかしながらシコリが気になる、痛みが気になるなどの所見があれば念のため切除した乳腺組織の病理検査をしておくことは安心につながります。

万が一、悪性所見があった場合には追加の切除術を検討する必要があります。

再発について

「手術を受けてもまた膨らんでくることはありますか?」

「効果はどれくらい続きますか?」

と質問を受けることがあります。

乳腺組織はその大部分を切除していれば通常どんどん大きくなるということは考えにくいです。

どんどん大きくなる場合には別の疾患を疑うか、乳腺組織のさらなる組織検査を必要とします。

また、脂肪吸引を含め、全く元に戻ってしまうということはありませんが、残してある皮下脂肪があるため、極端に太ると術後の結果より大きい胸になってしまうことが予想されます。

術後の感覚の低下について

乳腺切除および脂肪吸引をした場合に手術した付近の感覚が鈍くなることがあります。

手術間もないころに比べると術後3ヶ月以降くらいではかなり回復しますが、完全には戻らない可能性もあります。日常生活で困ることは通常まずないようです。

術後の乳輪の色と形の変化について

術後に乳房がしぼむと引き延ばされていた乳輪も縮む傾向にあります。

そのため茶色い色素の密度が高くなるため、茶色さが増す傾向にあります。

それを気にされる方は今まで見たことはありません。

乳腺切除術および脂肪吸引後の傷痕(きずあと)について

胸の大きさや形が気になるけれども手術後に明らかに手術した傷が目立ってそれがコンプレックスになるのも嫌だなぁと考えている方もいらっしゃいます。

多くの方の場合、傷痕よりも胸の形が整うことの解放感の方が大きく実際には術後に傷痕を気にされている方はほとんどいません。

乳腺切除の縫合部分の傷痕

乳輪下縁に沿ったジグザグ切開ラインですが、3ヶ月以降くらいで時間とともにぼやけてきます。ただし、人によっては乳輪の色素がわずかに白抜けすることもあります。

まれに起こり得る傷痕の経過として通常の人よりも傷跡が盛り上がる肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)と言う状態が想像できますが、今まで見たことがないため乳輪付近にはできにくいのかもしれません。

ただし、あきらかなケロイドが体のとこかにある場合には注意が必要です。

脂肪吸引の吸引孔の傷痕

脂肪吸引の吸引孔はわきの下や乳輪辺縁付近など目立たないところかに作りますが、どうしても外側から乳房を吸引しないといけない場合には胸の外側にも穴をつくることがあります。

吸引孔は4mm前後ですがやがてクスミのような色になって年月の単位でみればほとんど目立たなくなることが多いですが完全にゼロにはなりません。

また、明らかなケロイド体質の方では胸の外側の吸引孔は目立ってしまうことがあります。

乳房切除を要した場合の傷痕

ごくまれに垂れ下がった乳房の皮膚を切除しないといけないような症状があります。

たとえば相撲取りが激ヤセしたときのような状態です。

その場合には乳房から胸の外側に向かって大きく切除することがあり、直線の傷ができてしまいます。

半年から1年くらいかけて傷痕はおちついてきますが全くなくなることはありません。

肥厚性瘢痕やケロイドのリスクも同様にあります。

女性化乳房手術の留意点、デメリット、あり得る合併症・副作用

血腫

乳腺切除を行った場合には空洞ができるため、術後のじわじわと血液がたまる可能性があります。

その可能性が高そうな場合には積極的にドレーンチューブを留置して血腫にならないようにします。

ドレーンを留置していなくて血腫ができてしまった場合には溜まりが強いと血液を抜く処置が必要になる可能性があります。

感染

手術全般におけるリスクの一つですが、細菌がついてしまう可能性があります。

その場合には抗生剤の投与や乳腺切除部分の洗浄などを行いながら経過をみる必要があります。

色素沈着

痩せている方の大きな乳腺を切除した場合などにときどきおこりますが、乳腺を切除した範囲の皮膚の色調が周りと比べてやや低くなることがあります。

脂肪吸引でもあり得ますが、胸はそれほど色素沈着を起こしやすい場所ではありません。

陥凹(かんおう)

特に真性女性化乳房の乳腺組織がかなり大きくなっている場合に取り除くと陥凹が出ることがあります。

左右差

できるだけ左右対称の手術をおこなったとしても若干の左右差が残る可能性があります。

もともとの症状の左右差や胸全体の左右差などがあるとそれが反映されることもあります。

シワの出現

乳房のしぼみ具合が強い場合には乳輪付近や乳房の下付近にシワができることがあります。

経過とともに一部消失してくることもあります。

感覚異常

治療エリアの感覚が鈍くなることは時々見る現象です。

場合によっては回復過程でピリピリしたりなどの感覚の違和感が出る可能性があります。

通常は時間とともに軽快していくものと想像できます。

乳輪付近のびらん、壊死

乳腺切除を行った場合には乳輪が薄い皮膚となりますので血流が不安定になります。

乳輪の切開付近の皮膚がビランになることがときどきありますが、血行不良が強く出た場合には一部壊死してしまうことが考えられます。

その場合には皮膚がゆっくり覆うのを待つ必要があります。

当院の女性化乳房(男性の胸の形の形成)の料金(費用)について

価格は全て税込み価格で表示しています。

女性化乳房症手術 料金表
【通常症例】乳腺切除+脂肪吸引(またはそのどちらか)
通常価格 両胸 ¥550,000
片胸 ¥440,000
【下垂重症例】乳房切除(乳房切断)+乳輪・乳頭移植
通常価格 診察後に見積もり
その他の費用
術前検査代 ¥11,000
圧迫サポーター(当院で用意する場合) 1着 ¥22,000
乳腺組織検査(病理検査)
(希望者・必要時のみ)
¥22,000
静脈麻酔 ¥22,000
当院では乳腺切除、脂肪吸引などの追加で別途費用が加算されることはありません。
(症状が極端に強い場合には別途見積もりになることがごくまれにあります。)

女性化乳房症手術の費用に関するよくある質問

電話のお問合せで多くいただくご質問が「一般的な費用の相場の半分以下なのですが本当にこれだけですか?」というものです。

当院では上記費用以外は一切かかりません。

費用が安いので手抜きの手術をするということもありません。

国内最安値ですが、社会貢献の一環として真剣に治療をさせていただいております。

コラム1:女性化乳房に大胸筋を鍛えることは意味があるか

女性化乳房または胸の大きさでご相談に来られる方の中にはその症状をごまかそうとして腕立て伏せなどの筋力トレーニングを行うことによって大胸筋を鍛え、肥大させている方にしばしば出会います。

人によってはうまく隠せている方もいるのかもしれませんがそのような方はあまりご相談に来られていないのかもしれません。

ご相談に来られている方は残念ながらごまかせていない場合がほとんどです。

場合によってはむしろ鍛えられた大胸筋の上に膨らんだ乳房が乗っかってしまってより大きな乳房に見えている方もいらっしゃいます。

乳輪付近の膨らみが目立つタイプの方ではそのような傾向が強いように思います。

鍛えてみないと見栄えが分からないのですが、鍛えてみて以前より目立つ場合には筋力トレーニングを中止した方がいい方も中にはいると思います。

コラム2:痩せているのに胸だけ出ている二つのタイプ

痩せているのに他の男性より胸が出ているタイプは2種類あります。

一つは真性女性化乳房です。痩せているのに明らかに乳腺が大きくなり、まるで女性の胸のように見えているタイプです。

もう一つは乳輪付近のみの膨らみです。乳腺組織の少しの増殖と皮下脂肪の厚みがその辺だけ多く、乳輪付近のみやんわり膨らんでいます。

いずれも美容外科的には治療の対象になりますが、治療方法は診察の上で決定する必要があります。

コラム3:男性の胸のしこりについて

男性の胸のシコリやその痛みが気になる方の多くは乳腺外科や形成外科を受診されることが多いです。

多くの場合、女性化乳房であることが多く、その他に鑑別するべき疾患として男性乳癌や線維肉腫、脂肪腫、神経線維腫などがあります。

これらの疾患の可能性を積極的に考えた場合には超音波検査や穿刺細胞診、外科的生検などで診断をつけていくことになります。

男性の乳癌について

男性乳癌はまれな疾患(乳癌の1%以下)ですが初期には診察だけでは女性化乳房などとの区別がつかないこともあります。

発生にはエストロゲン値の上昇や放射線被ばく、家族歴などが関与していると言われます。

どの年代の男性でも男性乳癌は発生する可能性がありますが、最も多いのは60代と言われています。

進行性の乳癌の場合、皮膚のひきつれや陥没、潰瘍、癒着がみられることもあり、逆にそのような症状がある場合には形成外科や乳腺外科を受診することが大切です。

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